世界遺産パンタナール情報ねっと
  

パンタナール観光


パンタナール周辺図
MS州環境局作製(クリックで拡大)
パンタナール観光は、エコツアーと釣り観光に大別されます。

動物観察は一年を通じて楽しめますが、ベストシーズンは乾季かつ減水期である7月から10月といえるでしょう。パンタナールが干上がっていく過程で出現する無数の池には、魚が集中するため、天然の釣堀状態と化します。それらの池には、その魚を目当てに無数の鳥やその他の動物が集まっているため、より動物観察しやすいのです。また、岸に姿を現す無数のワニを目にしやすいのもこの時期です。


釣り観光は、禁漁期(ピラセマ、11月から2月)を除く、3月から10月まで楽しめますが、減水期の方が釣りやすいといえるでしょう。北パンタナール(左上図のCáceres、PoconéおよびBarão de Melgaço地域)と南パンタール(左上図のその他8地域)とでは減水期が異なります(パンタナールのページ)。 パンタナール釣り観光>>

南パンタナールではエコツアー・釣り観光のいずれもコルンバが、北パンタナールではエコツアーはクイアバ市、釣り観光はカセレス市が拠点となっています。

南パンタナール


コルンバが南パンタナール観光の拠点となっています。パンタナールの総面積の約4割を占めるコルンバ(6万5千平方キロメートル:北海道の約8割大)は、「パンタナールの都」として知られており、ブラジル人にとって、パンタナールの代名詞的存在になっています。日本からもNHKの撮影チームをはじめ、ムツゴローさん(96年)、椎名誠さん(2004年)などがパンタナール取材のために、コルンバを訪れています。

コルンバからは、エストラーダパルケと呼ばれる非舗装の州道(全長117km)のうち、特に動物が容易に見られる区間沿いの農場ホテルやキャンプ場を拠点としながら観光するエコツアーと、ボート釣りや船室付き客船での釣り観光、遊覧船による水上観光が楽しまれています。
南パンタナールのエコツアー>>

他の観光拠点としては、ミランダアキダワ-ナポルト・ムルチーニョ(釣り)があげられます。南パンタナール観光のオプションとしては、透明度の高い川に無数の魚が泳ぐ天然水族館ボニートがあります。南パンタナール観光のベストシーズンは8月から10月。


北パンタナール


マットグロッソ州の州都クイアバ(2005年7月現在の人口533,800人)が北パンタナール観光の拠点となっています。クイアバは、サンパウロやリオデジャネイロの大都市圏からはコルンバに行くよりも数百Km遠くなるため、バス移動の場合はその所要時間は当然のことながらより長くなります。しかし、空からのアクセスでは、運行本数が多いというメリットがあります。

観光に際しては、まずクイアバで旅行代理店と契約した上で、陸路をさらに100km南下してポコネに入り、パンタナール縦断道路(トランスパンタネイラ)沿いを観光するエコツアーか、もしくは陸路をクイアバから西に200km進んで、パラグアイ川沿いのカセレスまで行く釣り観光かに分かれます。

クイアバ市の北東68kmには、ブラジルのグランドキャニオンとも呼ばれるシャパーダ・ドス・ギマラインス高原があり、北パンタナール観光のオプションとして一見の価値がありそうです。北パンタナール観光のベストシーズンは7月から9月。





ページTOPへ ▲